教員と英語学習者のためのブログ べんブロ

当ブログ(べんブロ)では、元英語教員のババロアが「学校」「塾」「英語」を中心とした記事をアップしています。学校や塾では教えられない”暗記しない英語”をテーマに、英語学習者にとってタメになる記事多数。また、現役教員や教員を目指す方(教員採用試験)向けの記事も掲載しています。

ユニバーサルデザインの視点を養うべき!2019年G20大阪サミットにおける安倍首相の差別発言について

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こんにちは、  ババロアです。先日のG20大阪サミットにおける安倍首相の発言...差別をなくそうとする姿勢が見られず残念でした。

G20大阪サミットの安倍首相のスピーチを聴いてどのように感じましたか?

先日、このようなツイートをしました。

ユニバーサルデザインをすすめる立場からすると、とっても残念な発言でした。

今回の安倍首相の発言をきっかけに「ユニバーサルデザイン」の視点を再度考えなおすべきではないでしょうか。

 

本記事では「安倍首相の発言から考えるユニバーサルデザイン」を中心に、ユニバーサルデザインについての考えを深めていきたいと思います。

 

 

安倍首相の発言を読んでどのように感じますか

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まだ安倍首相の発言を読んでいない人は、まずは読んでみてください。「もう読んだよ」という方も、ぜひもう一度読んでみてください。

改めて、ようこそ大阪にいらっしゃいました。

ここ大阪は、4世紀ごろに、仁徳天皇により都にさだめられ、その後、商業の街として発展してきました。大阪のシンボルである大阪城は、最初に16世紀に築城されました。石垣全体や車列が通った大手門は17世紀はじめのものです。

150年前の明治維新の混乱で、大阪城の大半は焼失しましたが、天守閣は今から約90年前に、16世紀のものが忠実に復元されました。

しかし、1つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました。その大阪城を間近にのぞむこの場所で、さきほど、日本が誇る3名の演者が、皆さんのために心をこめて、それぞれ、舞い、演奏、そして歌を披露していただきました。

皆様、すっかりおなかをすかしているのではないかと思いますので、あいさつは短ければ短いほうがよいと思いますが、少しだけ、夕食について説明させていただきます。

今晩の夕食は、持続可能性と美食を融合させるとの考え方のもと、里山をコンセプトに構成しています。詳しくはお手元のブックレットをぜひご覧ください。

私たちはきょう1日、十分、もう仕事をしましたので、このあとは皆様どうか、ゆっくり食事を楽しんでいただきたいと思います。

私が「乾杯」と日本語で言いますので、そのあと、通訳を待たずに、杯をあげてください。平らな杯でこぼれやすいので、どうか、着席のまま乾杯をしていただきたいと思います。

それでは、G20大阪サミットの成功、そして世界の平和と繁栄、お集まりの皆様のますますのご健勝を祈念して、乾杯!

引用:

夕食会での安倍首相あいさつ・全文 | NHKニュース

上記の内容がG20大阪サミットにて行われた安倍首相のスピーチです。

 

スピーチの内容を全文載せていますが、特に赤文字の部分が問題です。

「大阪城のエレベーターはなぜつけられているのか」ということを考えてみると、この発言がいかに配慮のない発言かわかるでしょう。

大阪城にエレベーターがあることで、安心して大阪城を見学できる人がいるのは間違いありません。

 

大阪城にエレベーターがあることのメリットをまとめます。

・足の不自由な人が見学できる

・お年寄りの人が安心して見学できる

・すべての人が簡単に上の階に行ける

上記のように、足が不自由な人だけでなく「すべての人」が助かる施設です。

「すべての人が助かる=ユニバーサルデザイン」ということになりますね。

 

 

発言に至った経緯は不明ですが、事前に気づくべき

スピーチをする前に気づかなかったのでしょうか...。

即興でスピーチをしたわけではないと思うので、スピーチ前に原稿を書き上げているはずです。

スピーチ原稿を考えるとき、だれか気づく人がいなかったのでしょうか。

 

おそらく、エレベーターを失敗と考える理由は「文化財にテクノロジーを加えること」への批判ですが、その発言が「差別意識のある発言」と感じる人が原稿作成段階でいなかったことが本当に残念です。

  

今回の件から、ユニバーサルデザインの視点を養いましょう

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ユニバーサルデザインを考えられない日本ではダメ!どんな場面でも考える必要があります!

今までは「ユニバーサルデザイン」という観点が重視されていませんでした。

つまり、「困り感を抱えている人」を考えずにデザインされてきたものが大多数をしめます。

・「階段が登れない人」が上の階に行くにはどうすれば良いか

・「ドアを開けられない人」が建物に入るにはどうすれば良いか

・「色で判別するのが苦手な人」に男女のトイレを分かりやすくするにはどうすれば良いか

上記のような「困り感」を感じている人を配慮したデザインを考えていくことで、みんなが生活しやすい社会が出来上がります。

 

その結果として、困り感を抱えている人だけでなく「すべての人」が快適に過ごせる社会を実現することが「ユニバーサルデザイン」です。

 

今回の安倍首相の発言を機会に「みんなが過ごしやすい社会」をぜひ考えてみてください!