
こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。
教師とは「子どもたちに話す職業」です。
私はよく先輩教員からアドバイスをもらっていましたが、よく教えられていたのが、
・教師なら長時間話せないとダメだ!
・面白い話ができてこそ一流の教師だ!
上記のようなアドバイスをされていました。
しかし、これらはすべて間違いであって、話を聞かない子どもにはむしろ逆効果でした。
アドバイスに関連して、先日このようなツイートをしました。
「大きな声で指示をしなさい」とアドバイスする先生は総じて力量がない。
大声で高圧的に指示をすればするほど、子どもの距離は遠ざかる。
素晴らしい先生ほど、的確に小さな声で子どもたちと接する。
— ババロア@教育ブロガー&教育活動家 (@blogger_study) 2019年6月15日
本記事では「話を聞かない子どもに伝わる話し方」を中心に、教師の話し方について深掘りしていきたいと思います。
子どもが話を聞かないのは話し手の問題
よくある「話を聞かない子どもへの話し方」のアドバイスをまとめます。
・教員なら最低50分は一人で話ができないとダメ
・教員なら学級を盛り上げる面白い話ができないとダメ
上記3点がよくある間違ったアドバイスです。

本当に子どもに伝えたいなら、上のアドバイスはすべて無視してください!
長年、間違った教員の話し方を信じている先生もいますが、そのような先生の話は子どもに伝わっていません。
伝え方が上手な先生ほど、上記のアドバイスと真逆の話し方をしているます。
学級の子どもに伝わる話し方のコツ

子どもに伝わる話し方のコツは、先ほどのアドバイスを真逆にしたものです!!
「子どもに伝わる話し方」をまとめます。
・できるだけ短くまとめましょう
・面白い話は子どもたちと一緒に作りましょう
上記3つのポイントを意識して話せばOKです。
先ほど紹介した先輩からのアドバイス(私もよくされましたが)とは真逆の話し方をするのがポイントです。
最低限のボリュームで話をしましょう

大きな声で話しをしなければならない状況で話をしても、子どもには伝わりません。
「教員が大きな声で話しをすれば、子どもたちは聞いてくれる。」と考える先生は少なくありません。
しかし、自分が話を聞く立場だったら「大きな声で話す人」か「最低限のボリュームで話す人」どちらの話に耳を傾けますか?
大きな声で話す教員の特徴をまとめます。
・目の前の子どもが落ち着かず、より大きな声を出さなければならない。
・大きな声を出せば、子どもに伝わると思っている。
上記のような特徴があります。
しかし、大きな声で話したからといって話が伝わるわけではありません。
テレビの音量を上げれば、話の理解がしやすいわけではないのと一緒ですね!
実際は、最低限のボリュームで話をするのが一番伝わる話し方なのです。
最低限のボリュームで話をすると、なぜ伝わりやすいのかを考えてみましょう
・子どもたちが落ち着いて話を聞くことで、話し手に余裕ができる。
・適切な間を作ることができるため、聞き手に余裕ができる。
大きな声で話せば話すほど、伝わりにくくなるのは分かりましたね。
まずは、最低限のボリュームを意識した話し方をしてみてください。

教師の話はできるだけ短くまとめましょう

50分間一人で喋ったとしても、聞いているのはせいぜい数分です。
「長い時間話せる教員は能力が高い」という謎の評価をする人がいますが、子どもたちにしっかりと伝えたいならば「できるだけ短くまとめる」べきです。
ダラダラと話をされるより、スッキリわかりやすく話してほしいのは当然!
大人も子どもも一緒の感覚ですよね。
できるだけ短く話し、よりわかりやすく伝えていきましょう。
面白い話は子どもたちと一緒に創りましょう

先生が主体で話をするのではなく、子どもと一緒に話をしましょう!
まるで漫才師のように話をする先生もいますが、全員がそんな話し方をする必要はありません。
「子どもたちにとって面白い話とは何か・・・」をしっかり考えてください。
もちろん先生のプライベートの話や家族の話など、子どもたちが食いつくのは間違いありません。
けれども、どのような子どもたちが食いつく話をするときでも、あくまで子どもが主体にならなければ意味がありません。

先生の独演会状態では先生が気持ちよくなって終わりですからね。。。
子どもの質問や反応を楽しみながら、一緒に話を面白くしてください。
そうすれば、自然と子どもたちは前のめりに話を聞いてくれますよ!
「子どもが話を聞いてくれない」は教員として、見直しの時期です

子どものせいにしていませんか?教員の話し方ひとつでガラッと変わります。
子どもに話を聞かせたいとき、子どもを変えようと思ってはいけません。
まずは自分の話し方(伝え方)を見直すのです。
見直しのポイントをおさらいしておきましょう。
・話はできるだけ短くまとまっていますか?
・面白い話を子どもたちをまじえてしていますか?
話し方の技術だけでは、伝わり方は大きく改善されない場合もあります。
≫伝え方の技術だけでは相手に伝わらない!「伝える力」を高める思考法
しかし、伝え方のポイントを知っているだけで、子どもたちの反応は変わってくるでしょう。
上記3点を見直しのポイントとして、学級の子どもたちの心に伝わる話し方を実践してください。

