
こんにちは、ババロアです!
学級崩壊を引き起こしやすい先生の特徴を知り、ステキな学級を作っていきましょう!担任をしていて一番こわいのが「学級崩壊」です。
「学級を荒れさせよう」と思って、学級運営をする先生はもちろんいませんが、知らず知らずのうちに学級崩壊は進んでしまいます。
本記事では「学級崩壊を引き起こしてしまう先生の特徴」を深掘りしていきます。
教育困難校と呼ばれていた学校で働いていた、私の経験や知識も盛り込んでいきますので、ぜひ参考にして下さい!


学級崩壊を引き起こしやすい先生の特徴

クラスが落ち着かないのを「子どものせい」だけにしてはいけません!
学級崩壊が起きやすい先生の特徴をまとめました。
・子どもたちに伝わっているようで、伝わっていない話が多い
・管理的な学級運営をしようとする
上記3点に当てはまる先生の学級は危険です。
1つでも当てはまった場合は、続きを読んでいただき参考にして下さい。
すこしの意識の差で、学級は大きく変わっていきますよ!!
先生としての立ち位置を俯瞰する時間が必要
自分の立ち位置を客観視する時間を作りましょう。
・子どもたちと同じ言葉づかいになっていないか
・子どもたちと関わっているときの自分の姿はどのようなものか
これらを定期的に客観視する必要があります。
上記の内容でマイナス面が目立ってしまう場合は、子どもの関わり方を見直す必要があります。
「あの先生なら何を言ってもOK」や「あの先生なら何を言っても意味がない」と先生に対する信頼に影響を及ぼしてしまい、子どもたちが荒れる原因となってしまいます。

子どもたちと関わっている時間が本当に楽しくて、ついつい同じような態度で関わってしまいがちです。そんなときこそ気を付けて!
友だち感覚で接するのではなく、上下関係を作るのでもない、「うまく子どもたちを先導する」そんな立ち位置で接することができているかを客観視しましょう。
先生という「職業」に就いていることを忘れずに
「子どもたちと関わっているその時」にリアルタイムで客観視できるようになってくると、その都度改善をしていけます。
「先生らしく」という言葉はあまり好きではありませんが、先生という「職業」としての立場を見直す時間を作りましょう。
先生の話は、伝わっているようで伝わっていない

伝わっているようで、聞き手に100%伝わっているということはありません!
「先生からの話なんだから、しっかり聞いているだろう」と思っていても、話し手が思っているほど伝わっていません。
なんなら「30%くらいしか伝わっていない」と思ってちょうど良いくらいです。
先生の思いをどれだけ学級に投げかけても、それが伝わっていなければ、学級は自分のデザインした方向には進んでいきません。
また、担任と子どもの気持ちのギャップが生み出されることによって、学級の落ち着きはなくなっていき、学級崩壊につながってしまうです。

それほど、だれかになにかを伝えるというのは難しく、物事を伝えるためには「自分らしい伝え方」が求められます。


工夫次第で伝わり方は大きく改善します
「伝わっていないな~」と思ったら、話し方を工夫してください。
・自分よがりの話になっていないか
上記2点を意識するだけでも、話す姿勢は大きく改善されます。
ついつい大きな声で学級の子どもたちと関わってしまっていませんか?
個人的なやりとりも、対大人数でのやりとりも、すべて最低限のボリュームでOKです。
「ボリュームを落としたほうが、相手には伝わりやすくなる」ということを知り、関わりの中で意識してみましょう。
≫大きな声を出せば出すほど伝わらない!学級の子どもに伝わる話し方のコツ

メリットの少ない管理的な学級運営

管理されるのは、大人でも嫌です!子どもを管理しようとせず、一緒に学級を作りましょう!
子どもを管理しようとすればするほど、子どもたちは離れていってしまい、学級崩壊につながってしまいます。
・なぜ注意しているのか、理由が明確でない注意をする
・高圧的な姿勢で行動を制限する
・学級担任が主体となった学級づくり
上記が管理的な学級運営の代表的な例です。
つまり、子どもたちのマイナス面が浮きだってくる学級経営が、学級崩壊の火種となってしまうのです。

正直、学級経営において「先生と子どもの上下関係」を作って、高圧的に指導を続けていくのは簡単です。しかし、子どもの心は育たず、いつ崩壊してもおかしくない学級づくりになってしまいます。
管理ではなく、良い人間関係のサイクルを築く
子どもたちを管理するのではなく、先生という立場から「ステキな人間関係」が作れるようにしてあげましょう。
上記のようなサイクルができてくると、たくさんの人間関係が形成されていきます。
なかには人間関係が苦手な子もいますが、もし子ども同士でのつながりが難しい場合は、先生がその1人になってあげてください!
人間関係の好循環サイクルについては組織や人間関係において、良い関係性を構築するためのサイクル
を参考にして下さい。

ビジネス向けの記事ですが、「組織」を「学級」に置き換えて読んでいただけると、学級経営における人間関係の作り方の参考になります。
「学級は、子どもと教師がともに居場所を作る場所」ということを頭に入れて、「みんなが安心できる学級づくり」を目指してください。
学級崩壊をさせないための取り組みをすすめましょう

学級が崩壊するのが怖すぎて、たくさんの取り組みをしてきました。具体的な取り組みを紹介します!
私が現役教員時代に取り組んでいた学級経営を紹介します!
学級通信で「思い」の共有
「学級の子どもたちと自分の思いを共有する」という目的のもと、学級通信を書きまくっていました。
・担任として抱いている思い
・研修で学んだことや、ニュースを聞いて感じたこと
主には上記の3点を学級通信のネタとして発行していました。

年間100号くらい発行していたのですが、正直疲れます!笑
年間100号出そうと思うと、負担感がグッと上がります。

子どもたちに伝えるために、あらゆるアンテナを張らなければならないので…。
しかし、学級通信は学級経営において大きな効果を発揮してくれます!
子どもたちとの信頼関係だけでなく、保護者とも思いを共有できるので、学級に対するクレームもほぼほぼありませんでした。
学級の子どもや保護者と思いが共有できる学級通信を生かすことで、気持ちのギャップから生まれる学級崩壊を防ぐことが可能になります。
また、学級崩壊の予兆(子どもたちの言葉遣い・人と接する時の態度)があった場合は、すぐに学級通信を書き始めましょう。

年度途中からでも全然OKです。「最近の学級をこんな風に見てるんだよ」と先生の思いを伝えてあげて下さい。


インクルーシブ教育で、「安心感」のある学級づくり
安心感のある学級づくりとして、インクルーシブ教育に取り組むのも効果的です。
「自分の居場所のないクラスは嫌いだ」と感じる子どもが一人でも出てくると、その思いは伝染して、学級崩壊につながってしまいます。
インクルーシブ教育とは本来、「障がいの有無に関わらず、あらゆる子どもが共に学ぶ」ことを目的としています。
つまり「多様性を受け入れて、同じ空間で生活をする」ということです。

多様性を受け入れられる雰囲気づくりをしっかりと行い、子どもたちに「安心感」を感じさせてあげてください。
インクルーシブ教育について詳しく知りたい方はインクルーシブ教育の意味と合理的配慮について【居心地の良い学校づくり】を参考にして下さい。

うまくいかないことも多々あると思いますが、じっくりと学級をステキな空間にしていってください。きっとその思いが学級に伝わり、学級が崩壊することはなくなっていきますよ!!


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