授業をパターン化することで、英語の授業が大幅に上手くなります

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精一杯楽しむ授業

こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。

英語の授業が上手くなるコツは「パターン化」にあります!

小学校・中学校・高校と校種問わず「英語」の授業が必修化となりました。

そんな中「英語の授業がもっと効率的に上手くできたら…」と悩んでいる先生も多いのではないでしょうか。

 

長年、あらゆる子どもを対象に英語の授業をしてきたババロアですが、「授業のパターン化」により、効率よく分かりやすい授業が展開できるようになりました。

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本記事では「授業のパターン化による授業改善」をテーマに深掘りして解説していきたいと思います。

 

授業導入のネタに困ったら!授業の展開からデザインするネタづくり
授業の導入のネタが思いつかないと悩んでいませんか?授業の導入の引き出しを増やすことで、導入のネタで迷うことは少なくなります。
授業をおもしろくする、おすすめグッズ5選【英語授業編】
ババロアがおススメする「英語の授業をおもしろくするグッズ」を紹介します。英語の授業をおもしろくするには「テクニック×便利グッズ」です。本記事で紹介するグッズを利用することで、子どもたちが前向きに、そしてアクティブになりますよ!

 

授業をパターン化することで、英語の授業が大幅に上手くなる

チェックリスト

英語の授業が上手い先生の特徴は「授業のパターンが固定されている」ことです!

もちろん授業パターンをいくつも持っている人はより授業が上手と言えるのですが、まずは自分の定番パターンを持っておくことが武器になります。

ちなみに私の定番パターンは、

あいさつ→帯活動→導入→展開→整理

この4つの流れを軸にしながら授業をします。

もちろん毎回同じ授業内容では子どもも教師も飽きてしまうため、それぞれの活動の中でも色々なパターンを用意するのですが、基本の流れは全て同じです。

この流れを意識した具体的な活動を紹介していきたいと思います。

 

授業開始時のあいさつ

授業前の号令の代わりに英語であいさつをします。

授業時間帯や子どものレベルによって使い分けをしてあげるとマンネリ化せずに授業がスタートできます。

まずは時間帯によるあいさつから見ていきましょう。

・Hi. / Hello.「やあ。」
・Good morning.「おはよう」
・Hi. / Hello.「やあ。」
・Good afternoon.「こんにちは」

Hi. や Hello.は便利で、どんな時間帯でも使えます。

授業前のあいさつだけでなく、廊下ですれ違うときや授業前の教室に入るときに自然と使える表現ですね。

 

次は定番のあいさつです。

定番のあいさつ

How are you, 名前?「調子はどう?」

何十年も前から使われている定番のあいさつですね。

これを聞くのは良いのですが、この答えを “I’m fine, thank you.” などといった定番の答えのみを教えるのは会話的ではありません

 

自然な受け答えを下記にまとめました。

・I’m OK.「オッケーだよ。」
・I’m good.「良い感じだよ。」
・I’m fine.「良いよ!」
・I’m bad.「悪いね。。。」
・Not so good.「良くはないね。」
・Too bad.「めちゃくちゃ悪いんだ。」
・I’m hungry.「お腹が空いた。」
・I’m full.「お腹いっぱい。」
・I’m thirsty.「のどが渇いてるよ。」
・I’m happy.「幸せな気分。」

自然な会話になるような受け答えを教えてあげてください。

それぞれイラストと合わせて掲示しておくと効果的です!

 

ちなみに、”How are you, and you?“という相手に聞き返す表現も、あまり使われません。

How about you? 「あなたはどうですか?」

上記の聞き返し方が自然な表現ですので、こちらも教えてあげてください。

 

授業の導入は、子どもの興味を惹きつけるために最も重要なパートです。

下記の記事も参考にしながら、授業の導入を組み立ててみましょう。

授業導入のネタに困ったら!授業の展開からデザインするネタづくり
授業の導入のネタが思いつかないと悩んでいませんか?授業の導入の引き出しを増やすことで、導入のネタで迷うことは少なくなります。

 

帯活動

帯授業とは、授業開始とともに10分程度で行う活動です。

教えたい内容を固定して行うも良し、復習を絡めて行うも良し、それぞれの状況に合わせて使い分けましょう。

こちらもいくつかの帯活動パターンを紹介します。

 

指差しEnglish

①ペアで1枚のイラストを準備します。
※イラストには「動き」や「フルーツ」など答えさせたいものを載せておく②ジャンケンをして、先攻後攻を決めます。
※英語でジャンケンさせるとGOOD!!③先攻がイラストを指さしし、後攻がそのイラストを英語に直します。
※制限時間内に何個答えられたかをカウントしておくと盛り上がります。④先攻後攻を交代して繰り返す。

準備物…たくさんのイラストが載ったプリント(ラミネートしておくと長持ちします

スクールタイマーを黒板に貼っておくと、制限時間が視覚化されて、よりアクティブな活動になります。

 

BangBangEnglish

①10個の英文が載っているワークシートを全員に配布します。
②時間制限以内にいくつ英文が読めるかを測ります

準備物…英文が10個書かれたワークシートを人数分印刷

ただひたすらに英文を読む活動ですが、復習事項を盛り込んでおくと効果的!

 

Q&A English

①10個の疑問文とその答えが書かれたワークシートを全員に配布します。
※英語力次第で答えは全て書かなくてもOK②ジャンケンをして、先攻後攻を決めます。
※英語でジャンケンさせるとGOOD!!③先攻が疑問文を読み、後攻がその疑問文に対して答えます。
※制限時間内に何個答えられたかをカウントしておくと盛り上がります。④先攻後攻を交代して繰り返す。

準備物…疑問文と答え方の例が書かれたプリントを人数分印刷

こちらもスクールタイマーストップウォッチがあるとよりアクティブな活動になりますよ!

 

導入

まずは下記の質問に対して、頭の中でイメージしてください。

 

「現在形」を教えるときにどのような導入をしますか?

 

現在形の導入をするとき、どちらのパターンに当てはまりましたか?

・現在形の文法説明をする
・現在形を使った英文をいきなり話し始める

私が現在形の授業をする時、かならず後者の導入を行います。

習ってないのに理解できるの!?

上記のように感じる方もいますが、そう感じる方は「英語=言語」ということを忘れてしまっています。

 

英語を実用する力をつけるのが授業の目的であり、文法を事細か書く理解させることだけが狙いではありません(文法知識が全くないのも困りますが)。

英語の授業の導入において大切なことは、すでに持っている知識で理解しようとする姿勢を引き出すことです。

 

具体的にみてみましょう。

I get up at 6:30 a.m.

I come to school by car.

I teach English.

I go to bed at 11:00 p.m.

上記のような英文を「現在形の知識なしで」話したとします。

どうですか??まったく理解できないということはないですよね。

この英語を理解しようとしたときに現在形のルールを理解する必要はほとんどありません。

単語に関しても、既習または分かりやすい単語であれば予想することができます。

 

このように、今持っている知識で英語を考えさせて、はじめの文法説明なしで理解を促すことが大切なのです!

 

そして、この後に文法説明をして理解を深めることはOKです。

今持っている知識をフル回転させて理解 → 文法説明等で定着 

この流れで導入をすると良い形で展開に持っていくことができます。

 

展開

単元や教科書によって展開例は様々ですが、指導書通りの進め方をしても導入部分と整理部分を固めておくとある程度の授業をすることができます。

しかし、どのような展開になっても考えておくべきことは「自己表現の時間を作る」ことです。

 

決められた表現を使うだけでなく、子どもたちが自分なりの表現で伝えようとする機会(表現が正解か不正解かは別として)をしっかりと作っていきましょう。

 

ロールプレイ

ロール(役割)を決めて英会話をさせます。

お店というシチュエーションを設定したとします。

1. ペアにわかれて店員と客など、それぞれの役割に分かれてモデル文を使えるようにします。

2. モデル文でロールプレイをさせる。

3. モデル文以外で使える表現を覚える。

4. モデル文を元にペアで会話を作る。

5. 自分たちで作った会話を練習する。

1.2は比較的簡単にできます。

しかし、考えておくべきことは「自己表現の時間を増やす」ことで、3以降は自己表現なしでは出来ない活動ですね。

 

このように、普段の活動に加えて自己表現をさせることで英語力がグッと上がります。

自己表現活動を軸に授業展開を考えていきましょう!

 

まとめ

授業の「まとめ」の部分になります。

私の場合は「まとめ」というより「整理」としてこの時間を使うことをおススメします。

 

具体的な整理方法としては「振り返りシート」を作るのがおススメです。

 

B5の半分ほどのサイズで構わないので項目ごとに点数をつけていきます。

すすんで英語を話すことができた
1・2・3・4・5英語らしい発音を意識できた
1・2・3・4・5友だちと協力して英語を話すことができた
1・2・3・4・5

ていねいに英語を書くことができた
1・2・3・4・5

などなど、自己評価させたい項目を作って整理する時間があると良いですね。

 

自分の得意なパターンを見つけて、授業の効率化を目指しましょう

ひらめき

英語の授業の手法は様々ありますが、自分の得意パターンや定番パターンを作っておくと授業力が格段にアップします。

 

また、授業力だけでなく、授業がテンプレート化されているため教材研究の負担も大幅に削減することができます。

今回の記事を参考にしながら、自分の英語授業パターンを確立し、英語授業のスキルを上げていってください!!

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