
こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。
組織内の関係性が、結果の質を大きく左右します。自分の所属する組織が、自分にとって良い関係性だと実感できたらステキですよね。
良い関係性は、「成功循環モデル」を意識することで、構築していくことができます!

良い人間関係、良い組織関係、良い出会い…さまざまな関係性を良いものとしてくれます!
本記事では「成功循環モデルでステキな関係性を構築する方法」を解説していきたいと思います。
ステキな関係性を構築する成功循環モデル

成功循環モデルとは、MIT教授のダニエル・キムさんが提唱したモデルです。
組織や人間関係など、さまざまな関係性を良くしたい方は、「成功循環モデル」を意識するだけで、かなり良くなっていきます!
成功循環モデルとは下記のとおりです。
組織や人間関係において良好な関係を構築していくなら、上記のサイクルを意識するだけでOK。
それぞれ具体的にみていきましょう。
関係の質

「関係の質」とは、組織内の人間関係の質を表します!
良好な関係を構築するにおいて、「関係の質」が好循環サイクルの最も重要なパートです。
まずは関係の質が悪い状態をみていきましょう。
会議や話し合いの場面を想像してください。
上記のような関係では、良いサイクルは生まれません。
では、「関係の質」が高い状態をみてみましょう。
このような関係の質が、良い関係性を構築する基盤となります。
「関係の質」が高まると、次のサイクル(思考の質)も自ずと高まります。
思考の質

「思考の質」とは人間関係から生まれる思考の質のことです!
関係の質が良くなると、「思考の質」も高まります。
まずは「思考の質」が悪い状態をみてみましょう。
「関係の質」が悪いと、意見が出しにくい雰囲気となるため、当然「思考の質」も悪くなります。
では、「思考の質」が高い組織はどうでしょうか。
仲間との関係ができているため、自分の意見を出しやすく、お互いが意見を認め合う雰囲気がある状態です。

「関係の質」が「思考の質」の向上に繋がることが分かりますね!互いの関係が悪いと、思考を停止しがちです!
行動の質

「行動の質」とは、組織の意思決定によって行われる行動の質です!
続いて「行動の質」をみてみましょう。
「行動の質」が低いと、下記のような状態になります。
結果はどうであれ、行動の選択としてはベストではありません。
一方で、思考の質が高くなると、下記のような状態になります。
思考の質が高まり、さまざまなプランが提案されると、ベストなプランを遂行することができます。
つまり、思考の質が高まることで、行動を選択する内容の幅が広くなるということですね。
結果の質

最後は「結果の質」です!言葉の通り、行動した結果の質を表します!
上記のサイクルは、最終的に「結果の質」に表れます。
「結果の質」が高まることにより、「関係の質」がさらに高まります。
つまり「関係の質」が高まることにより、さまざまな好循環を生み出し、良い結果を生み出すのです。
悪循環のサイクルを好循環に変えるには「好き」が重要

今の状況は好循環?それとも悪循環?
「成功循環サイクル」では意見の広がりがあるものの、「悪循環サイクル」の中では面白みのない意思決定が行われやすくなります。
そして、それを打開するには「組織を好きになる」ことが一番です。
つまり、組織を好きになることこそが、「関係の質」の向上となるのです。
まずは、「関係の質」を確認して、現在所属する組織の循環を考えてください。
(2)意見が出にくい雰囲気がただよっている
(1)の状況であれば「関係の質」は高いと言えます。
さまざまな意見が出しやすく、より良いプランニングが可能な状態です
しかし、(2)のような状態では悪循環サイクルが回っています。
意見が出にくく、「なんとなく」でプランが決まっていってしまうため、悪循環のサイクルが回っている状態です。
もし「悪循環のサイクル」になってしまっている場合は、もうすこし記事を読み進めて、「関係の質」の向上を図ってみましょう!
「成果」や「やりがい」を共有する
成功循環のサイクルにもっていく方法として、「組織としての成果だけでなく、個人としての成果ややりがいを全体で共有」しましょう。
・仕事の中で感動したことを発表する
上記2点を会議の中で行うだけでも、「関係の質」は高まります。
組織に所属していると、上記のような考えになりがちです。
これでは「組織を好きになる」という目標とは逆の方向に進んでしまいます。

だからこそ、ポジティブな発表をする場を意図的に作ることが大切なのです!
自分の成果を自分にフィードバックし、周りと共有していくことで、組織の中に自分居場所が確立されます。
そして、関係の質の向上、つまり意見が出やすい組織の雰囲気作りが達成されるのです。
仲間の良いところを探す

自分のポジティブな面を共有するだけでなく、仲間のポジティブな面も共有しましょう。

でも、良いところばっかり共有しても、組織として良くならないんじゃないの!?
上記のような意見もありますが、このような考え方では関係の質は向上しません。
結論として、仲間の否定的な面を見るのではなく、良い面を中心に見ることが大切なのです!!
・他人の不満ばかりが目に入る
・不満が募ることで、組織が嫌いになっていく
上記のようなパターンで動いている組織がかなり多く存在します。
組織内で不満がたまっていると、関係の質は高まるどころか、低下する一方です。
だからこそ、他人の「良いところ」を中心に共有していくことが重要なのです。
・他者へのポジティブなフィードバックを与える
・信頼関係が構築される
褒められて嬉しくない人はいません。
また、褒められることにより、自分では気づかなかった良い面も知ることができます。
もし、相手に改善点を伝えるのであれば、良い面を3倍伝えるようにしましょう。
そうすることで、改善点を受け入れる心の余白ができるとともに、信頼関係を構築していくことができますよ!
関係の質が結果の質の向上につながり、好循環サイクルを繰り返しましょう
関係の質が向上すれば、あとは好循環のサイクルに乗せるだけです。
(思考の質)組織の中でさまざまな意見が出される
(行動の質)意見の中からベストな選択&行動
(結果の質)結果がでることで、さらに組織として強くなる
上記のようなサイクルがぐるぐる回っていくようになります。
「組織を好きになってもらう」ことを第一優先として、「好循環サイクル」を生み出すようにしてください。
そうすることで、組織や人間関係において良好な関係性を構築していくことができますよ!!
ここまで読んでいただいた方は、さっそく自分の組や人間関係の「循環モデル」を確認して、好循環のサイクルに移行できるようにしていきましょう!!

