
こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。
先生と生徒のLINE交換について、あなたはどのように考えますか?
先日、Twitterでこのようなツイートがありました。
先生!誰がスマホ持ってないか知らないんですか?それで、いじめ防げますか?
先生!クラスのLINEグループに先生招待したら?って聞いたら、絶対ヤダ!って言ってましたよ!息子達と上手くやれてるんですか?なるほど。そういう感覚なのか…と考えた1週間
— うっT (@utsuTea) July 20, 2019
上記のツイートは「先生がスマホ持っているなら、子どもと直接LINEを交換して対応してよ!!」という保護者の意見です。
スマホが普及した現代社会において、このような声は多くなってくるでしょう。

「7割以上の中高生がスマホを持っている」とも言われている世の中。すごい時代になりましたね~。
LINEなどのSNSをしているのは、子どもだけでなく先生も数多くいます。
それほど「先生と生徒がSNSで繋がる可能性」が増えてきました。
本記事では「先生と生徒がSNSやLINEで繋がるべきか」をテーマに深掘りしていきたいと思います。
中高生のほとんどがLINEで連絡を取り合う時代

スマホの所持率が高いだけでなく、スマホを持っている中高生のほとんどがLINEを利用しています!
SNSやLINEが普及したことにより、とっても便利な社会になってきました。
一昔前まではメールや電話が主な連絡手段だったのに、今やLINEさえあれば大体の人と連絡を取り合うことが可能です。
スマホの進化とトラブルは別問題として考えるべき

「ネットやスマホが進化しすぎて、トラブルが増えるんだ!!」とお門違いの意見もありますが、それは違いますね!
技術が進歩することは決して悪いことではなく、私たちが考えなければならないのは「技術との上手な付き合い方」です。
実際に中高生がLINEで行っていることをまとめると、
・グループ内で勉強や宿題の情報交換をする
主に上記2つのような使い方をしています。

健全な使い方だけなら良いんですが・・・。
LINEが浸透しているということは、「グループ外し」や「ネットによるいじめ」が発生しやすい環境なのも事実です。
このような「子どもたちの見えにくい関わり」に教員がどこまで突っ込むべきかを考えなければなりません。
正直なところ、私自身の考えは「スマホによるトラブルは基本的に家庭で解決してもらう」です。
スマホを買い与えて、LINEの操作を許可しているのは家庭なので、学校は基本的に関与する必要はないと思います(全く放置する、というわけではありません)。
しかし、先ほど紹介したツイートの保護者は学校による対応を期待しているわけですね。
家庭の判断で買い与えたものに対して、学校に対応を求めるのは「おかしい」と思いませんか?
それでも学校で教えなければならないネットリテラシー
しかしながら、学校でもトラブルを未然に防ぐという観点で、子供たちのネットリテラシーを高めていかなければなりません。
LINEなどのネット事業を展開している会社では、ネットリテラシーを高めるための出張講座を行なっているので、ぜひとも外部と連携していきたいところです。
また、ネットトラブルに関する書籍も多数出ているので、学級文庫や授業内で取り扱うことをオススメします。
先生と生徒がLINEでやりとりするのは普通でしょうか?

先生と生徒のLINE交換が増えてきている印象。みなさんは賛成?反対?
生徒間のやりとりの中でLINEが使われているのは当然の流れでしょう。
生徒がグループでやりとりをすることで、連絡ミスなども防げるため、教員か助かっている部分もあります。
では、先生と生徒がLINEで繋がるのはどうでしょうか?
先生と生徒がLINEで繋がるメリットを考えました。
・気になる生徒に直接連絡できる
LINEを交換するメリットはこれくらいですね。
連絡面で便利になるといったところでしょうか。
では、デメリットを考えてみましょう。
・生徒の関係がややこしくなる可能性がある
・個人的な連絡先が拡散されるリスクがある
・周りから関係性を勘違いされる可能性がある
上記のようなデメリットがあります。
これらのデメリットを十分考えた上で、LINEやSNSの運用を考えなければなりません。
デメリットを考えれば、リスクが大きすぎます

子どものためを思って、とはいえリスクがありすぎです!
すこし厳しい意見になってしまいますが、学校で働くということは、あくまで「教員」という仕事をしているわけで「プライベートの延長」ではありません。
たしかに「子どものために…」という気持ちも分からなくはありませんが、社会人としてプライベートと仕事の境界をあいまいにしてはダメですよね。

常にリスクを考えながら行動しないと、後々自分の首を絞めてしまいます。
「LINEを交換しなければダメな状況なのか」「より効果的な関わり方はないのか」をしっかりと考え、子どものために、そして自分のためになる取り組みを考えるのがベストです!
LINE以外の方法を考える

LINEを交換する状況や効果を分析しながら、より良い方向を考えてみましょう!
先生と生徒がLINEを交換するタイミングってどのような場面でしょうか。
・「学校では言えない悩みがある」と相談される
・気になる生徒に連絡を取るために、先生からLINE交換を申し出る
上記のような場面で生徒と先生のLINEの交換が行われると考えられます。
では、LINEでやりとりする効果はどういったものでしょうか。
・生徒だけでなく先生も「安心感」を抱ける
基本的に大きな効果はありませんね。それよりもリスクが大きすぎます!
実際交換したとしても、そこまで大きな効果があるとは感じられません。
どうしても連絡を取り合いたいと思ったとしても、まずは「LINE交換」以外の関わり方を考えるのが良いでしょう。
特に今はGIGAスクール構想により、学校にタブレットが配備されています。
Google Workspaceのclassroomなどをうまく活用しながら、適切な距離感で繋がることをオススメします。


生徒や保護者と連絡用の電話番号があれば便利!
という方は格安SIMでの運用をおすすめします。
生徒や保護者用のスマホを持つなら、
・仕事用の電話番号取得のためeSIM運用
・勤務時間外の電話には極力対応しない
・電話代は0円に抑える
これらの3つを考えておきましょう。

勤務時間外に対応してしまうと、プライベートに影響が出ます。
精神衛生上、仕事とプライベートの境界線を明確にしておくことが大切です。
また、公務用の電話とはいえ自己負担になってしまいます。

予算がないから仕方ないね。
自己負担だからこそ、携帯代がかからない工夫が必要です。
おすすめは圧倒的に楽天モバイルなんですが、
・eSIM対応のためデュアルSIMで運用可能
・スマホを格安で買える
という超魅力的な料金プラン。
学校用のスマホ運用がしたい場合は、楽天モバイルを契約することを強くオススメします。
うまく付き合えば最高の道具
スマホはトラブルの元になるとはいえ、やはり便利な物です。
生徒と繋がるリスクを考えながら、うまく活用していきましょう。

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