学級開きや授業開きってどんなことをするの?とりあえずクラスでゲームとかしとけばいいの?
新学期になって、教員も子どももドキドキの学級開き。「とりあえずゲームでもしようか」と”とりあえずの学級活動”になっていませんか?
学級開きで ”とりあえず” は本当にもったいない!
教員が本気で「学級開き」に取り組むことで、教師と子どもの距離をグッと近づけることができます。
子どもの距離を近づけるポイントは1つ。
それは、「自分自身を語る」これだけです。
今回は、この「自分を語る本気の学級開き」について説明していきたいと思います。
・「学級開き」の大切さが理解できます。
・子どもの距離を近づける方法を知ることができます。
・もう一度学級開きがしたくなります。
子どもの核にアクセスする
先日こんなツイートをしました。
教員が自らのことを「語る」ことで子どもが自分を「語り」ます。言いたくないことは言わなくてもいい。けれども教師ぶっていても何も始まらない。
— ババロア@教育ブロガー&教育活動家 (@blogger_study) 2019年4月7日
このツイートは、 長年様々な子どもたちと関わっている中で私が感じてきたことです。
教壇に立つことで教師ぶっていませんか?
私自身、初めて教壇に立ってからの数年間かなり教師ぶっていました。
「良いことを言おう」「気の利いた言葉をかけよう」と躍起になり、自分が思ってもいない言葉を子どもたちに投げかけていました。
しかし、それでは子どもたちに届かないんですよね。
自分の思いとは別の言葉なのだから、それは当然のことです。
子どもって思っている以上に大人の言葉に敏感ですからね。
だからこそ、大切にすべきことは「自分を語る取組」なのです。
教員が「自分を語る」ことで、子どもたちも自然と自分を語り始めます。
その一つとして学級開きを有効活用してほしいと思います。
「自分を語る」とは
「自分を語る」って簡単そうで難しいんです。何度も何度も語ることで、新しい自分に出会えることもありますよ!
「自分を語る」ことは簡単なことではありません。
簡単なことではないからこそ、本気で取り組んでほしいと思います。
では、具体的にどのようなことを話せば良いのか。。。
自分の生い立ちについて
家族構成や家庭環境について話しても良いでしょう。実際にババロアは家族構成を必ず話の中に入れていました。
あまり良い家庭環境で育たなかったことも全て包み隠さず話します。
正直初めは抵抗もありますし、話しにくいこともあります。
しかし、「そんなことも話していいんだ!」と思ってくれる子どもがいるのも確かです。
そして、それは「この先生になら話せる」という気持ちに変化してきます。
どんなきっかけで教師になったのか
生い立ちを話した後、「教員になろうと思ったきっかけ」を語ります。
「憧れの先生がいたから」「〇〇なところが面白そうだったから」「安定を求めて(笑)」など、自分がどんな教員なのかを子どもたちに分かってもらいます。
「口うるさく服装指導をする先生がなぜ服装にこだわるのか」「毎日給食準備にうるさい先生がなぜそこまでこだわるのか」などなど、普段の生活では伝わりきらない「先生のこだわり」について知ってもらうことができます。
自分が教員になったきっかけを語ることで、「あの先生が言うなら。。」と言葉がスッと子どもたちに伝わる瞬間が出てくるでしょう。
「教員同士で語る」ことの大切さ
学級開きに焦点を当てて説明しましたが、「自分を語る」ことは教員間でも有効です。
ぜひ学級開きをするまえに、教員間で自分を語ってみてください。
それぞれの学級開きで語る内容を、文字に起こして話してみるのも良いかもしれません。
先生一人一人のこだわりの理由が理解できて、職員間の連携が本当にスムーズになります!年度初めにおススメの取組の一つです。
まとめ
「自分を語る」ことの大切さは分かっていただけましたか。
子どもは教員の本気の姿を見て、心が動きます。
偽りのない本気の言葉をかけることで、子どもも本音をぶつけてきます。
かっこつけなくて良いんです。人として、熱く、自分だけにしか語れないことを語ってみてください。
きっと、その思いは子どもたちの心に届きますよ。