教員の多忙化の原因は教員にあった!終身雇用をやめるべき理由とメリット

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ノートにメモする教育

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こんにちは、ババロアです!学校現場を離れて感じることは、教員の終身雇用が教員の多忙化を招いているということです!

 

現在、日本の教員の多忙化が問題になっています。

プログラミング学習、英語教育、書類など、、、教員の仕事は膨らんでいくばかりで労働環境が良いとは決して言えません。

 

仕事をどんどん増やしていく文部科学省の問題であるのはもちろんですが、「教員の終身雇用制度」も多忙化の原因の1つであることは間違いありません。

学校現場を離れてから、よりその問題点を強く感じます。

 

本記事では、教員の終身雇用制度による多忙化についてババロアの考えを述べていきたいと思います。

 

 

教員は実質終身雇用ですが、そんな制度は辞めましょう

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終身雇用って能力が高い教員ほど不要な制度ですよね!

懲戒免職処分という制度はあるものの、ヘタなことをしなければ教員はクビになりません。

私も教員採用試験に合格した時は、

これで一生安心だー!!

と思ったのを覚えています。

しかし、学校現場で働き始めるとそんな思いは消えていき、この終身雇用が業務の多忙化につながっていることに気づきました。

 

理由1:早い者勝ちの長期休暇

4月に久しぶりに来た先生が、2週間後にはいなくなる!

教員になると福利厚生が充実しています。

そのため、病気になってしまったりすると療養のために長期休暇を取得することができます。

教員になると安心して仕事ができるんだ!

と思っていましたが、実際はこの制度を逆手にとって長期休暇を不正に取得する先生がいます(私の勤務校が特別だったのかもしれませんが)。

 

実際に私が出会った先生を紹介します。

4月1日 元気よく出勤(子どもたちは春休み)

 

4月2日 職員会議に参加(子どもたちは春休み)

 

4月3日 学年会議に参加した際、悪口を言われたと暴れる(子どもたちは春休み)

 

4月4日 突然、学校に来なくなる(子どもたちは春休み)

 

4月5日 医者に行ってストレスのため療養が必要と診断を受ける(子どもたちは春休み)

 

4月6日 引継ぎのためニコニコしながら出勤(子どもたちは春休み)

 

4月7日 夏休みまでの長期休暇を取得(始業式当日)

子どもたちが登校してくる前に長期休暇を取得し、子どもたちに出会うことなく長期休暇に入る先生です。

 

始業式では担任や副担任から外れているため、外部には何の違和感も持たれずに長期休暇を取得することができるという手法です。

これを毎年のように繰り返しているのですが、現状の制度ではこの先生をクビにすることはできません

 

当然、1人少ない状態で学校がスタートするため他の先生に仕事が割り振られます(実際には割り振られるというより、管理職もこの先生がいないことを見越した割り振りを行うのですが、、、。)

 

理由2:不平等な給与システム

昇給に興味を失い、頑張る意味を見失う時期もありました。。。

終身雇用ということは、年功序列の世界になります。

終身雇用を導入するということはすなわち勤続年数が評価につながるということです。

 

ここでも私の勤務校にいた先生を紹介します。

ババロア(採用5年目)=学年主任で非常に重たい責任を持たされる

おじさん教師(採用20年目)=パソコンが使えないため基本的に業務を任せられず、花の水やりが一番の仕事

こんな状況でもババロアよりおじさん教師の方がより多く給料をもらいます

「目の前に大切な子どもがいるため」 と自分を犠牲にして働いても、実際はこの状況です。

 

この現状でも「やりがい」を持って働き続けられれば良いですが、全員がそうでありません。

 

後者のような働き方を選択する人も多くいます。

 

ということは、「やりがいと業務スキル」を持つ教員に仕事が割り振られ、能力のある教員が多忙化していくのです。 

 

理由3:「安定」を魅力に感じている人を採用するリスク

安定が一番の魅力ならば、優秀な人は絶対に集められません!

「ほぼ失うことのない仕事」を売りに教員を募集しますが、今の世の中「安定の魅力」は低下しています。

実際、さまざまな働き方(フリーランス等)が出てきて、個人で稼ぐ方法が多くなってきました。

 

優秀な人材は間違いなく「安定」ではなく「自分に合った評価(給与)」を選択するでしょう。

繰り返しになりますが、能力が高いからといって給与が上がるわけではありませんからね(むしろ仕事量が莫大に増えるだけ)。

 

 

終身雇用を無くし、能力の高い教員を育成しましょう

終身雇用を無くすだけで、多忙化の解消だけでなく教員の質も格段に上がります!

制度が変わった際のメリットを考えていきましょう。

 

メリット1:必要な先生に長期休暇を取得してもらえる

決して長期休暇を取得することは悪いことではありません。

必要な時に必要な分長期休暇を取得できるのは、魅力的なことであり必要なことだと思います。

 

しかし、現状のままでは必要でない長期休暇のために周りが気をつかってしまい、必要とする人が休暇を取れない状況にあります。

終身雇用を廃止することで、無理な身分保障を改善し、不正な長期休暇取得を防ぐことが可能になります。

 

メリット2:給与システムの改善により、能力に見合った給与を支払える

頑張った分だけ評価されるのが当然ですよね!

終身雇用を廃止することで給与システムが改善されます。

能力の低い教員(パソコンができない、勤務時間にスマホばかり触っている教員など)の給与を下げることで、昇給のために自己啓発に努めます。

 

また、能力の高い教員はさらに頑張ることができるだけでなく、モチベーションの維持にもつながります。

教員全体の質がグッと上がるため、多忙化解消の糸口になるでしょう!

 

メリット3:優秀な人材を採用することができる

「福利厚生×能力に合った給与=優秀な人材が集まる」です!

先ほどの福利厚生や給与システムの改善により、優秀な人材が集まり始めます。

これは先日のTOYOTAの会見からも分かりますね。

≫トヨタが「終身雇用」を諦めてくれた方が日本の労働者の賃金は上がる | 情報戦の裏側

 

教師は素敵な仕事です

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とはいえ、教員という仕事は本当に素敵な仕事です!!

終身雇用を無くすべき理由はご理解いただけましたか?

教員という仕事に憧れて、志している人にはすこし残念な話だったかもしれませんが、現状このような状態があるのも事実です。

 

教員という仕事が本当に本当に素敵なものだからこそ、素敵な先生を守るために終身雇用は廃止すべきだと私は考えます。