こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。
勉強を教えていると、このような悩みをよく耳にします。

書いても覚えられないし、声に出してもすぐに忘れてしまう・・・。
勉強の相談で最も多いのが「暗記が苦手」という内容です。
いろいろな方法で工夫しながら勉強するものの、すぐに忘れてしまったり、とっても長い時間がかかったりと「どのように暗記をすれば良いか」悩んでいる人がたくさんいます。

私自身も暗記が超苦手で、覚えたい単語を指が痛くなるくらいノートに書いていました。
私も暗記がとっても苦手で、覚えたことを数日後には忘れるのが当たり前でした。
しかし、「思い出す」という暗記のコツを理解し、実践してからは忘れることが少なくなっていったのです。
ということで、本記事では「忘れにくくなる暗記方法」について深掘りして解説していきたいと思います。


暗記方法の見直しは、脳のメカニズムの理解から
まずは「脳のメカニズムを知る」ことが、暗記方法を見直す第一歩です。
脳の構造を理解し「暗記」について考えていきましょう。
脳のメカニズムを知ることで、暗記の効率化を図りましょう
まずは人間の脳のメカニズムについて理解を深めていきましょう。
・記憶したことを、すぐに忘れてしまう
・記憶したことはすぐに忘れてしまうが、もう一度覚えることができる
・もう一度覚えた内容は、忘れにくい記憶として残る
人間の脳には、上記のような特徴があります。

忘れやすいけど、忘れにくい…。
人間の脳は、なにかを暗記したとしてもすぐに忘れてしまいます。
しかも、自分が思っている以上に短時間で、急速に忘れてしまうのが特徴です。
「人間は暗記が苦手」と科学的に証明されていた
人間の脳みそは「忘れる」ように作られています。
ヘルマン・エビングハウスの研究によって、「人間は暗記が苦手」ということが解明されました。
エビングハウスの実験結果を以下にまとめました。
人間は記憶したものを、
・20分後には42%忘れている
・1日後には67%忘れている
・6日後には75%忘れている
このように、人間は「覚えた次の瞬間から忘れていく生き物」なのです。

いくら覚えても、20分後には4割の内容を忘れているなんて!!
いくら暗記を頑張っても、数十分後には半分くらい忘れてしまっています。
これが人間の脳のメカニズムなのです。
エビングハウスの実験について詳しく知りたい方は、暗記が苦手は当たり前!エビングハウスの忘却曲線から理解すべきことをご覧ください。

暗記方法を見直すことで「忘れにくい記憶」にしましょう
忘れてしまう脳みそと上手く付き合っていくことこそが、暗記のコツです。

忘れやすいのが脳のメカニズムなら、どうしようもないじゃん。
上記のように悲観する必要はありません。
忘れてしまったことを再度覚えることで、忘れにくくなるのも脳の特徴です。
「思い出す」ことが最強の暗記方法
エビングハウスの実験から、「忘れる→思い出す→忘れる→思い出す」を繰り返すことで、だんだんと忘れにくい記憶へと変化していくことも解明されています。

忘れてしまっても、もう一度覚えたらOKなんだね!!
脳のメカニズムを理解した上で暗記に大切なことは、「忘れてしまったこと」に意識を置くことです。
つまり、「なんだったっけな~」から「そうだそうだ!それだ!」という繰り返しが大切なんです。

相手の名前が思い出せなくても、もう一回聞いたら忘れなくなる感覚だね!
このように、「思い出す作業」を繰り返すことで、人間の記憶に定着していきます。
上記の特徴をふまえて、「忘れにくい暗記方法」をまとめました。
↓
2. すぐに忘れる
↓
3. 忘れてしまったことに気づく
↓
4. 忘れた内容をもう一度覚える
↓
5. 忘れにくくなったものの、もう一度忘れてしまう
↓
6. 忘れてしまったことに気づく
↓
7. 繰り返し
この流れを続けることで、暗記したい内容を長期記憶にとどめておくことが可能です。

忘れたことに悲観しないで、繰り返すことが大切なんだね!
長期記憶にしたいなら、何度も「思い出す」ことが重要です。
少しずつですが、着実に自分の記憶になっていくので、諦めずに「思い出す」作業を繰り返しましょう!
記憶力を高めるためのトレーニング
暗記力を高めるために、暗記方法を見直す重要性は理解していただけましたか。
さらに効率的に暗記をするために、暗記方法の見直しだけでなく、「記憶力のトレーニング」をするのも大切です。

記憶力ってトレーニングで鍛えられるの??
見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリルを利用した暗記トレーニングをおススメします。
「ひらめき」を引き出すための問題を毎日2問するだけで、暗記力がグングン高まっていきます。
だいたい1か月もすれば効果が表れるので、「暗記力がない…」と悩んでいる方はぜひ取り組んでみてください。
忘れにくくなる暗記方法まとめ
本記事では「忘れにくくなる暗記方法」について解説しました。
忘れたことを思い出すことで、忘れにくくなる脳の特徴を利用した暗記方法です。
「覚えたいことを、何時間もノートに書いて覚える」「何十回、何百回と声に出して覚える」「マーカーでカラフルにして覚える」といった、誤った勉強方法をしている方もいますが、すべて脳のメカニズムを無視した非効率な勉強法です。
人間の「忘れやすい脳」をしっかりと理解して、効率的に暗記ができるような暗記方法を実践していきましょう!!
もっと具体的な勉強方法を知りたい方は勉強法の見直しをおすすめします!暗記の効率を最大化する方法を参考にして下さい。
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