
こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。
「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を聞いたことはありますか?

エビングハウスというおじさんが「人間の忘れやすさ」についての実験をし、その結果をまとめたのが「エビングハウスの忘却曲線」です。
この実験から「人間は超忘れやすい」ということが分かりました!
本記事では「エビングハウスの忘却曲線」を中心に、「人間の忘れやすさ」について深掘りしていきたいと思います。


暗記が苦手は当たり前!エビングハウスの忘却曲線とは

「エビングハウスの忘却曲線」は人間の暗記力を見直すにおいて、必ず知っておいてほしい言葉の一つです!
エビングハウスという方が「人間の脳がいかに忘れやすいか」を実験した結果をグラフにしたものが”エビングハウスの忘却曲線”です。
実験エビングハウス自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いた。結果は以下のようになった。
人間が何かを学んだ後…
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
数学の授業の説明を聞き、その後問題を解いてみると何も問題なく解けたとします。
再度同じ問題にチャレンジすると、

解き方をマスターしたはずなのに、思い出せない…。
こんな経験ありませんか?
これはエビングハウスの実験からわかるように、時間が経つことによって知識のうちの数十%を忘れてしまっているのです。
エビングハウスの忘却曲線は「暗記の基本」を示してくれます

どのようにして記憶を定着させるのか、ずばり「復習と反復」です。
「復習が大切なのは当たり前じゃないか!!」と聞こえてきそうですが、やはり復習こそが短期記憶を長期記憶に変えるには必要なのです。
ただし、何度も何度も無我夢中で復習をしなければならないわけではありません!
「復習」と「記憶」の関係を以下のグラフにまとめました。
この図は、エビングハウスの忘却曲線の中に「復習」の要素を取り入れたものです。
赤線=1時間後に復習をした時の記憶率の推移
灰色線=2回目の復習
黄色線=3回目の復習
復習をしなかった場合、記憶率が低下していきますが、復習をした場合は忘れるまでの時間が緩やかになっています。
これが、記憶の定着(長期記憶)です。

記憶を定着(短期記憶を長期記憶に変換)させるには、1回の勉強にかけた時間ではなく、復習するタイミングと復習する回数が大切なのです!!
記憶した5分後に復習しても復習効果は薄いですし、1回だけの復習では記憶に残りません。
忘れたころに復習し、思い出す作業を何度か繰り返すことで記憶が定着していきます。
暗記できないのは「脳みそ」のせい!

人間って「忘れてしまう生き物」なんです!!忘れてしまうことを恐れないで!!
忘れることは悪いことではなく、当然のこと。
しかし、それと上手く付き合いながら記憶を定着させなければなりません。

自分の暗記力の無さにしつぼうしていたけど、みんな忘れてしまうんだね!!!
これから勉強をするときは「思い出す」ことを重要視し、効果的な勉強をしていきましょう!!
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