こんにちは、ババロアです!塾講師・教員歴10年以上。特別支援学級担任から学年主任まで、さまざまなポジションを経験してきました。
教員は公務員のため、基本的には副業を禁止されています。
というのも、副業の禁止を法律で定められているのです。

教員が副業をするのは法律違反になってしまうんだね。
「業務に支障が出る可能性がある」というのが主な禁止理由ですが、教員が副業をするメリットが大きいのも事実です。
ということで、本記事では「教員の副業を解禁すべき理由とメリット」について深掘りして解説していきたいと思います。


教員の副業は基本的に禁止されています
教員の副業は法律によって禁止されています。
地方公務員法第38条
職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。
自治体から採用された教員は「地方公務員法」が適用されるため、上記のように副業が禁止されています。

法律で定められているならしかたないか…。
上記の法律(地方公務員法第38条)以外にも信用失墜行為の禁止・守秘義務・職務専念の義務があるため、教員の副業に対して厳しく禁止されているのが現状です。

公務員である教員は、副業をかなり厳しく制限されているんだね。
世間から批判を受けやすい教員だからこそ、副業に関しては慎重になっている様子が理解できます。
教員がしても良い副業一覧
「教員の副業がすべて禁止されているか」といえば、すべてが禁止されているわけではありません。
ほんの一部ですが、教員ができる副業もあります。
・投資(FX・株・仮想通貨)
・不動産投資
・農業
・執筆業
・住職
稼ぐ金額や規模に制限はあるのものの、上記の副業に関しては許可されています。

副業すべてがダメではないんだ!!
とはいえ、現実的に実現可能な副業は投資くらいでしょうか。
私自身も教員時代はお金は寝かせて増やしなさいを参考にしながら、インデックス投資(分散投資)をしていました。
リスクも少なく、コツコツとした収益はありましたが、1,000万などといった大きな収益をあげることはできませんでした。

リスクを抑えながら、資産を増やすには良い投資法ですよ!
「教員」という非常に多忙な仕事をしながら、上記の副業で大きな利益を得るのは難しいと言えるでしょう。
教員の副業を解禁すべき理由とメリットについて
教員の副業を解禁することによって、教育界に大きなメリットを与えます。
先日このようなツイートをしました。
副業をすることにより、マネジメント能力が向上するだけでなく、マネタイズの仕組みも理解できます。

マネジメントとマネタイズを意識している先生ってかなり少ないよね。
教員が上記の知識を深めるだけでも、教育のアップデートが加速していきます。
教員が副業をすることで、教育の質が上がります
教員の副業が解禁されることにより、教員が身に着けていく力は主に2つあります。
・集団や組織に成果をもたらすためのマネジメント力
・お金を稼ぐ仕組みを生み出すマネタイズ力
上記2つの能力は、学校現場ではなかなか身に着けられません。

先生にマネタイズ力が不要なのは分かるけど、マネジメント力は必要だから身に着けるでしょ!
利益を追求しない学校において、マネタイズは必要ありません。
しかし、学級経営や学校運営においてマネジメント力は必要な能力です。
マネジメント力を向上するメリット
実際の学校現場において「マネジメント力を高めて学級経営をするぞ!」と考えている先生は、そこまで多くありません。
マネジメントと学級経営がリンクしていないのです。

ステキな学級経営って、マネジメントと同じ要領なのにね!
集団や組織を良い方向に導くための手法を学ぶことにより、より学級経営や学校運営が円滑になるのは間違いありません。
たとえば、子どもが悩みを話しやすくなる取り組み【先生から話す学級経営】で紹介している学級経営は、マネジメントを応用した学級運営の取り組みです。

このように、ビジネスマネジメントを学級経営で応用することで、素晴らしい取り組みが生まれます。
本ブログでもいくつか紹介しているので、参考にしてみてください。


また、マネジメントを学ぶことで「人間関係」や「職場環境」についても見直しができます。
マネジメントに関するおすすめ書籍を紹介しておきます。興味のある方は参考にしてみてください。
マネタイズ力を向上するメリット
学校現場では直接的なメリットを生まない教員のマネタイズ力ですが、子どもたちには大きなメリットを生み出します。
・お金の動きが理解できることで、お金を生み出す力を子どもたちにつけることができる。
・社会の動向を身近に感じられるため、社会にマッチした教育を行える。
大きくは上記2点のメリットが考えられます。

「お金についての教育」が本当に少ないもんね。
「お金の教育=良くない」という思考を持っている先生も少なくありません。
しかし、子どもたちにお金を稼ぐ力をつけさせる必要があるのも事実です。
子どもたちに上記の力をつけさせるには、教員自身が「お金の稼ぎ方」を知り、子どもたちに「お金を稼ぐ難しさと楽しさ」を適切に伝えていく必要があります。
つまり、教員がマネタイズ力をつけることによって、子どもたちに「お金」についての適切な知識を提供することができるのです!
教員の副業を解禁することで「働き方改革」にもつながる
教員の副業が「働き方改革」につながるのは間違いありません。
・副業で身に着けた知識(office系の能力など)を公務に生かすことが可能
・副業の時間確保のため、無駄な公務の見直しが加速
副業の解禁は、「勤務時間」や「効率化」の意識を高めることにつながります。

今の先生って「勤務時間や効率化」ってあんまり考えていません。
これら2つを意識することで、教員の「働き方改革」は進んでいくでしょう。
適切な残業代を払ってくれない(払えない)現状の中、教員だけでなく、未払いが進む国にもメリットがあるのではないでしょうか。
教員の副業を解禁すべき理由とメリットまとめ
本記事では「教員の副業を解禁すべき理由とメリット」について解説しました。

教員の副業に大きなメリットがあるのが分かりました!
今後、法律がどのように進んでいくかはわかりませんが、教員の副業を検討する日も近いかもしれません。
自分自身をアップデートしていきた先生方は、副業が解禁されたらすぐに副業を開始しましょう!!

